今回はファミリーフィッシングにありがちな
[全然釣れなくて、お子様が飽きちゃうシンドローム]
の対処法をご紹介致します!
磯遊びはほとんど全国の港湾や浜で楽しめます。
そんなこと知っているよ!という方も是非ご一読お付合いください。
まずは行き先の潮位表を確認しましょう
潮位表(ちょういひょう)、または潮汐表(ちょうせきひょう)とも言いますが簡単に言いますと、潮の満ち引きをグラフなどで表したものです。
スマホで簡単に検索できますので、いつでもどこでも行きたいところの潮位を知ることができます。
干潮の時間帯では「魚の喰いが悪くなる傾向にある」というのが釣り人の通説ですよね。
しかし、お子様とお魚の活動時間は大抵あわない!?
家族で釣りに出掛けた場合、ほとんどの方は日中のお昼またぎで釣りをすると思いますが、前述の[全然釣れなくて、お子様が飽きちゃうシンドローム]を目の当たりにしたことがありませんでしょうか?
大抵の場合、お昼前後は魚の喰いが止まりますね。
(全然釣れなくて)子供はブーたれて、ママはスマホイジリで車内に引きこもり…。
そんな経験のある当寄稿者の私からご同胞に以下ご提案です!
案外、磯遊びのほうがお子様たちはハマると思いますよ♪
釣れないときは、磯遊び
干潮とは海上の水位が下がることですが、これに伴い浅瀬にいた魚は沖合いに移動します。
仮に、湾内にとどまっていたとしても水温が上昇すると捕食活動が鈍ります。
そんな時は、思い切って釣りを諦めましょう!
そして、家族一緒に[磯遊び]をしませんか?
近くのテトラポッドや船引場のスロープなど、滑らない様に気を付けてお子様と散策してみましょう。
潮だまりがあれば最高です。
お子様に観察させながら、小石をどかせるとよく小さな蟹がいたりしますよね?
スマホでどんな名前か検索したり、何気に手に取った海藻や貝が食べられるものだと教えれば、只の観察にとどまらず楽しみながらの[食育]にもなりますよ!
先日、家族を連れて宮城県南の山元町というところの[磯浜港]に釣りに行ったんですが、子供より先に私が件の飽きちゃったシンドロームにかかったので、磯遊びをして参りました。
以下:ダイジェストでお送り致します。
磯遊びの様子をご紹介
画像:磯浜海水浴場
震災前は宮城の穴場的な海水浴場として知られていましたが、今現在も開放されていません。
浜の片隅で一組の学生らしき数名が砂ぼこりにまみれてBBQをしているくらいでした。
『ジャリッ!ってなっても、よく噛んでゴックンすれば大丈夫だから。君たちはまだ若いんだし。』
そんなことを思いながら目を細め彼らを見守るのでした。
画像:オオマテガイ(の貝殻)
車中でスマホってる家族をよそに一人寂しく、否 楽しく…波打ち際を散策していると茶色い2枚貝の貝殻が散見されました。
それぞれが10cm以上で結構大きいです。
オオマテガイですね。
生息域はもう少し深いところでしょうか?
生きたマテガイを確認することはできませんでした。
東北では殆ど市場でも見かけない貝ですが、塩茹でしただけでとても美味しい貝ですね。
画像:テトラポッド
全国の様々な海浜にはこのようなテトラポッドが積まれていますが、干潮時には牡蠣の他にビッシリとはえた黒い貝をよく見かけるかと思います。
これは[カラスガイ]といって、カキやホタテの養殖では忌み嫌われる存在ですが、下処理して煮るととても良い出汁が取れます。
ムラサキインコという、貝殻の淵が黒く一部紫がかった2枚貝も同様ですがどちらもムール貝の仲間と思って頂ければ結構です。
これらを茹でた煮汁に味噌を溶いたらですね、それはもう至極の逸品♪
但しここは画像のとおりで思いっきり[砂浜]です。このような場所では、海藻や貝類を採取しても砂噛み必死ですのでご注意ください。
海水浴場だった砂浜から湾内に移動しますと、このような看板が建っておりました。
そして看板越しには、数台の車が。
つまり、ルール無用のフィッシャーですかね?
お子様連れもいらっしゃいました。
公共の場でこそ家庭教育が必要なんだと個人的には思っていますので、私はすかさず車内の嫁と娘にこう言いました。
画像:船引場(スロープ)
そんなことを思いながら、一人で楽しく船引場のスロープを滑らないように水際まで降りました。
海藻が生えているところは特に注意が必要ですね。
大人でも盛大にすッ転ぶ危険があります。
尻もち程度で済めばよいですが殆どの場合、辺りにカキ殻がありますのでそんなとこで転んだら・・・!?
お子様は特に軽装は厳禁です。
それから軍手も必須アイテムです。怪我防止のためもありますが、魚が釣れない代償として今晩のおかずをゲットするために必要です。
画像:磯遊びの収穫
あらかじめ地元住民の方に聞いたのですが、地元では『こんなもの誰も採って食わないよ。』とのことでした。
ひとくくりにツブ貝と呼ばれていますが、確かにここ山元町はホッキ貝で有名ですのでそりゃそうですよね。
トリミングや砂抜きが面倒な割に対してツブはそれほど旨い貝ではないので。
画像:ツブ
どちらも一色単に[ツブ]と呼ばれていますが、左は[ヘソアキクボガイ]という学名を持つ巻貝で中心にヘソのようなくぼみがあります。
しかし、その窪みに砂ジャリが臍のゴマみたいに溜まっているので1個一個歯ブラシなどで洗う必要があります。
右のは、[イボニシ]といわれる縦長の巻貝です。
なんの旨味も感じないヘソアキクボガイと違ってこちらは特徴的な風味を持ちます。
私はこれが大好きです。
少年期を回顧するソウルフードなんですが、これらを家で茹で始めると家族は一斉に鼻を摘んで各々の部屋に避難します。
人生って、悲しいものですね…。
でも、私はくじけません。
むしろ『みんな、部屋に引きこもってくれて有難う!』
お陰でその日の夜は、ご馳走を独り占めすることができました♪
画像:シウリ貝
[シウリ貝]って呼ばれてますが、フランス料理でよく出てくるムール貝の仲間と思ってください。
船引場のサイドやテトラポッドに群生するカラスガイの中に、たまにこういった大きめの貝が根を張って引っ付いています。
それを上下左右に動かしたり、根が緩んできたらクルクル回して引っこ抜いて採取します。
周辺には鋭利で危険な牡蠣殻があります。安全対策は必要かと。
幅10mもないような船引場の両サイドから5個ゲットできました。
家に持ち帰って、丁寧に包丁の背を使い表面の牡蠣殻や不要物を取り除きます。
軽く塩茹でしたあとに貝から残りの[根っこ]を除去し、あらかじめ作っていたバジルソースのタッパにダイブさせておよそ30分冷蔵庫に放置しました。
味が染みてて、とてつもなく美味しかったです!
PS:旨すぎて写真とるの忘れました。編集長、ごめんなさい。
投稿者プロフィール
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東北のアラフィフのいつ孫できてもおかしくない爺ちゃんです。
・あまり馴染みのない風変りな釣り
・あまりお金の掛からない釣り
・密猟者と間違われないためのハウツー などなど
歳の数だけ引き出しを持っており、機会があれば後世に残したい。
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