富士五湖の『西湖』にヒメマス釣りに行ってきました。
ヒメマスはベニザケの陸封型でその美味しさから人気の釣種となっています。
今回は西湖や本栖湖でのヒメマスの釣り方やコツを実際の釣行と併せてご紹介いたします。
釣りたてのヒメマスを塩焼きにしたらめっちゃ美味しかったです!
ヒメマスとは
ヒメマスはその名の通りサケの仲間で、ベニザケの陸封型(海に降りず湖で一生を終える個体)を指します。
つまり、ヒメマスが海に降るとスーパーでもお馴染みのベニザケへと名称が変化するわけであります。
サビキ釣りでは15㎝~25㎝前後のヒメマスが多く釣れる印象ですが、最大で50㎝を超える個体もいるそうです。
北海道の阿寒湖とチミケップ湖が原産ですが、養殖・放流によって本州でも十和田湖(青森)、中禅寺湖(栃木)、芦ノ湖(神奈川)、西湖、本栖湖(山梨)、青木湖(長野)などで釣りを楽しむことができます。
ヒメマス釣りは禁漁期間に注意
ヒメマス釣りには禁漁期間が設けられており、湖ごとに禁漁期間が違うので注意が必要です。
また、湖によってはヒメマスの釣り方や持って帰れる数の制限があるので、ヒメマス釣りの際には事前にルールを確認しておきましょう。
西湖や本栖湖では資源保護のため、制限尾は一人30尾までと決められています。
西湖
解禁日 | 春季:3/20~5/31 秋季:10/1~12/31 |
料金 | 前売り:1500円 現場売り:2000円 |
コマセ | 禁止 | 動力船 | 禁止 | 制限尾 | 30尾 |
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西湖ではヒメマスとワカサギの両方に適応される遊漁券なので、1枚の遊漁券でヒメマスとワカサギの両方を狙うことが可能です。
コマセ不可なので群れの通過をじっくりと待つ釣り方となります。
※遊漁ルールは随時変更となる可能性がございます。最新の情報については山梨県料業協同組合連合会のサイトを確認してください。
本栖湖
解禁日 | 春季:3/20~4/25 秋季:10/1~11/25 |
料金 | 3150円 | コマセ | 使用可能 | 動力船 | 禁止 | 制限尾 | 30尾 |
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西湖と違いヒメマスのみに適応される遊漁券なので、ワカサギなどの他の魚を狙う場合には別の遊漁券を購入する必要があります。
本栖湖の遊漁規則はこちらで確認してください。
※遊漁ルールは随時変更となる可能性がございます。最新の情報については山梨県料業協同組合連合会のサイトを確認してください。
ヒメマスの釣り方
西湖や本栖湖ではボートからのサビキ釣りがヒメマスの一般的な釣り方です。
他の湖ではトローリングやウェーディングでのルアー釣り、フライフィッシングも人気ですが、こちらは別の機会にご紹介いたします。
湖畔の釣り宿やレンタルボート屋さんでも仕掛けや餌を購入できますが、事前に用意しておく方が安心です。
ヒメマス釣りに使用するロッドとリールについて
ヒメマス釣りでは水深10m~30m付近を攻めることになるので、オモリは5号~10号メインで使用します。
それくらいのオモリに耐えきれるロッドであればルアーロッドでもOKです。
あまり固すぎる竿だとアタリが分かりにくいので、船用のカワハギ竿やキス竿が丁度良さそうです。
私は今回、ボート用のライトジギングロッドを持っていきました。
2500番のリールにPE0.8号を巻いていきましたが、ナイロンの3号程度でも十分だと思います。
ですが、万が一、大型の群れに当たって30㎝クラスが2、3匹かかったら普通に切れそうなのでやはりPEラインをおすすめします。
色付きのPEラインならタナが分かりやすいので便利ですよ。
西湖でのヒメマス釣りは小さめのサビキ仕掛けがおすすめ
本栖湖と比べて西湖のヒメマスはサイズが小さめの傾向にあります。
(もちろんその年や放流状況によって変わってくるとは思いますが…)
さらに西湖ではコマセが使えないため、回遊してきた群れを確実に仕留めることが必須条件となります。
以上のことから西湖では針のサイズが小さめのサビキ仕掛けを使うことをおすすめします。
おすすめはささめ針 S-115 堤防小魚サビキ ピンクベイト 2-1です。
針サイズは2号で小さめですが、ハリスが1号、モトスが1.5号なので大きめのヒメマスがかかっても安心です。
針が小さいので食い込みが良いですが、しっかりと針掛かりするように強めに合わせてあげる必要があります。
ちなみにですが、本栖湖では針サイズ4号~5号が一般的です。
ヒメマスの餌はイクラや紅サシを使いますが、西湖・本栖湖ではイクラの実績が高いのでイクラをメインに使います。
もちろん釣り餌用のイクラですよ。
白くなって中のエキスが流れ切ってしまったらイクラを交換する合図です。
こまめに取り換えてヒメマスを誘っていきましょう。
ヒメマスの釣り方のコツ
ヒメマスは湖の水深10m~30mくらいのところを回遊しながら生活しています。
魚群探知機があればすぐにヒメマス釣りのタナを見つけることができますが、魚探なんてもってないよ~という人の方が多いと思います。
安心してください。
魚探が無くてもヒメマスを釣ることは可能です。
釣り船や常連さんからここ最近の釣れているタナの情報を仕入れるのはもちろんのことですが、湖の状況は一刻と変わっていくので参考までに留めておきましょう。
まずは30mくらいのところまで仕掛けを落とし、『1m巻いて誘う→ちょっと止めて食わせの時間を作る』を繰り返し、アタリがあったタナの前後5mくらいを丹念に探っていきます。
複数人で釣りに行く場合、5mごとに担当のタナを決めて釣りをするとより早くヒメマスを見つけることができます。
いざ西湖へヒメマス釣りへ!
ということでヒメマス釣り実釣偏です。
本当のことをいうと本栖湖でヒメマス釣りをしたかったのですが、仲間との釣行日程が合わず、気が付いたときには本栖湖は禁漁期間に入っておりました。
そんなこんなで西湖でのんびりヒメマス釣りをすることに。
ボートはつり宿「青木ヶ原」さんにてお借りしました。
丁寧な女将さんで帰着後はアイスコーヒーを差し入れてくれました。
青木ヶ原エリアはブラックバスの人気ポイントでもあります。
ボートを漕いでいる途中、岩場のまわりを悠々と泳ぐデカバスを何匹も目撃しました。
ルアーを持って来ればよかったなと後悔しつつヒメマスのポイントに向かいます。
ヒメマスのポイントには目印となるブイが用意されており、そこに船を固定して流されないように釣りをします。
この日は水深7m~10mくらいのところでヒメマスがヒット!
群れが散らないうちにどんどんと釣り上げていきます。
しかし陽が高くになるにつれて群れが回遊してくるタイミングが遅くなり、昼過ぎにはアタリも無くなってしまいました。
やはり活性の高い朝まずめが狙いどきですね。
ヒメマス釣りに飽きたおじさんたちは浅瀬にてワカサギを釣りはじめました。
西湖や本栖湖はワカサギの魚影も濃く、朝まずめにはワカサギの群れで水面が慌ただしくなっている様子も見ることができます。
ワカサギも何匹かゲットしこの日は納竿となりました。
釣りたてのヒメマスを塩焼きに
ヒメマスを手に入れた一行が向かったのは本栖湖の浩庵キャンプ場。
今回の釣行の本当の目的は『釣ったヒメマスを焚火で塩焼きにして日本酒を飲むこと!』だったのです。
ゆるきゃん△の聖地でもある浩庵キャンプ場ですが、キャンプの話はまた別の機会にでもご紹介いたしましょう。
リンちゃんとナデシコの出会いの場所ですね。
という話はおいといて…
ヒメマスを塩焼きにしていきます。
ヒメマスは鮮度が落ちやすいので持ち帰る際は注意が必要です。
内臓を取り除いてちゃんと冷やして帰れば問題ないとは思いますけどね。
陽が落ちてきて写真が暗いですが、ヒメマスを串に刺して塩を振ります。
浩庵キャンプ場のレイクサイドは直火での焚火もOKなので、周りの石で簡単にかまどを組んで炭焼きにしていきます。
皮が焦げ過ぎないように弱火でじっくり焼いていきます。
既に香ばしいステキな香りが漂ってきます。
背中側もしっかり焼いたらヒメマスの塩焼きの完成です!
もちろん日本酒とあわせていただきます…
沈みゆく夕日を眺めながらヒメマスの塩焼きを日本酒で流し込むなんて最高に決まってますね。
ヒメマスの身は淡泊でイワナやヤマメなどの渓流の魚のようなイメージです。
それでいて臭みは全くなく、口の中に旨味が広がっていきます。
釣ったヒメマスはあっという間に胃袋に消え、浩庵キャンプ場の夜は更けていくのでした。
ヒメマス釣りについてまとめ
今回は西湖・本栖湖のヒメマスの釣り方をご紹介いたしました。
ヒメマス釣りは少々テクニックが必要ですが、コツさえ掴めば初心者の方でも簡単に釣ることができます。
ヒメマスの塩焼きやフライは絶品ですので、ぜひみなさんも挑戦してみてくださいね。
次回は大型のヒメマスも狙っていきたいと思いますのでお楽しみに!
投稿者プロフィール
- 永遠のビギナーズラック待ちアングラー。
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