【どじょう料理】どじょうの食べ方と下処理の方法

どじょう

みなさんは「どじょうの食べ方」をご存じですか?

最近では食べる機会が少なくなったどじょう料理ですが、どじょうはとても美味しく栄養満点な食材です。

「どじょうは泥臭い」なんてイメージがありますが、しっかりと泥抜きと下処理をすれば美味しくいただくことができます。

今回そんなどじょうの食べ方、下処理の方法、どじょう料理をご紹介いたします。

どじょうについて

どじょう水槽

どじょうは日本全国の水田や湿地に生息する淡水魚です。

かつては東京近郊の水田でたくさん獲れたため、北東部地域の郷土料理として親しまれています。

サイズは10cm~15cm程ですが、スーパーや鮮魚店では10cm以下の小さめのどじょうが販売されていることが多いです。

小さいどじょうの方が調理しやすいというのが理由の1つかもしれません。

どじょうは観賞魚としても人気があり、オレンジ色のどじょうなども商用販売されています。

空気中の酸素を腸で取り込むことができる不思議な特徴を持つ魚ですが、腸呼吸だけでは長期的に生存できないといわれています。

どじょうの栄養価

どじょう

どじょうの栄養価は非常に高く、どじょう1匹でうなぎ1匹分の栄養価に値するともいわれています。

初夏が旬のどじょうは夏バテ対策にもバッチリですね。

良質なビタミンDとカルシウムが豊富で、生活習慣病や骨粗鬆症予防に最適といわれています。

また、どじょうのたんぱく質はカロリーが少なく、コレステロールや肥満の心配はありません。

見た目のヌルヌルがグロテスクなどじょうですが、そのヌメりにはコンドロイチンが多く含まれており、血液をきれいにしたり、細胞の働きを活性化させる力があります。

どじょうを定期的に食べることで若さを保つ効果もあるそうですよ……!

どじょうの食べ方(調理偏)

どじょう

そんな素敵な食材であるどじょうの食べ方をご紹介していきます。

ちょっとしたひと手間でどじょうを美味しくいただくことができちゃうのです。

どじょうの泥抜き

用水路

スーパーや鮮魚店で買ったどじょうは基本的には泥抜きをする必要はありません。

※泥抜きをしてない状態で販売されている場合は泥抜きが必要です。不安な方は店員さんに聞いてみてください。

しかし、水田や小川で捕まえてきたどじょうは、泥抜きをする必要があります。

どじょうは砂や泥に潜る修正があり、身体の中に砂や泥をたくさん蓄えています。

その泥を吐き出させるのは泥抜きです。

泥抜きのやり方としては、水槽や衣装ケースなどでどじょうを1週間~2週間ほど活かしておくだけです。

せっかく吐き出した泥をまた体内に入れてしまわぬように、こまめに水を替えてあげる必要があります。

エアーポンプや酸素石を入れてあげると、どじょうの酸欠を防ぐことができます。

泥抜きの途中でどじょうが死んでしまっては元も子もないので、できるだけ酸素を入れるようにしましょう。

どじょうの下処理の方法

どじょう

スーパーや鮮魚店でどじょうを買ってきた方、捕まえてきたどじょうの泥抜きが終わった方はここからご覧ください。

できるだけどじょうを美味しくいただくための下処理の方法をご紹介いたします。

①どじょうを酒につける

どじょう

どじょうを水から上げ、お酒の中で5分程泳がせます。

どじょうが暴れないように酒で酔っ払わせるという意味もありますが、酒を飲ませることで体内の臭み抜きをします。

②どじょうを塩で揉んでヌメりを取る

どじょう

臭みがあまり気にならない方は酒につけるだけでもオッケーですが、ちょっとでも臭いが苦手な方は塩揉みをして滑りを取ることをおすすめします。

酒から上げたどじょうにさっと塩をかけ、ひと揉みしたら洗い流して完了です。

③湯引きする

基本的には塩揉みまですれば問題ありません。

15㎝を超えるような大きいサイズのどじょうの場合、お腹を開いて内臓を取り出し、熱湯で湯引きをしてあげることで臭みを取り除くことができます。

15cm以下のどじょうであれば、内臓などを取り除かず、そのまま料理しても臭みなくいただくことができます。

どじょうの食べ方(料理偏)

料理方法やレシピについてはいろんなメディアさんで紹介されておりますので、「どじょうはこんな食べ方ができるよ」という簡単な紹介をさせていただきます。

どじょう鍋

どじょう鍋

どじょうの食べ方で一番オーソドックスな料理がどじょう鍋です。

カツオ節で取った出汁に醤油、みりん、酒、砂糖で味付けをします。

ささがきごぼうとともに煮込み、薬味としてネギを添えてあげればシンプルで美味しいどじょう鍋の完成です。

シンプルだからこそどじょうの上品な旨味を味わうことができるのです。

どじょうの柳川鍋

どじょうの柳川鍋

こちらも人気のあるどじょうの食べ方です。

ベースは前述のどじょう鍋と同じですが、鍋を溶き卵でとじ、ネギではなく三つ葉をトッピングすることで非常に爽やかな仕上がりとなります。

どじょう鍋の途中で柳川鍋にするのもいいかもしれませんね!

どじょうの唐揚げ

どじょうの唐揚げ

こちらも定番の食べ方ですね。

カラッと揚がったどじょうに塩をかけていただけば、ビールが進むこと間違いなし。

骨も気にならないのでお子様でもスナック感覚でサクサク食べれちゃうことでしょう!

レモンを添えたらなお完璧です。

どじょうの串焼き(蒲焼き)

どじょうの串焼き

ぷりっぷりのどじょうの身を味わうなら蒲焼きが一番でしょう。

甘めかば焼きのタレ(ウナギのタレでOK)で味付けをしたら、ホカホカのご飯の上に乗せて一気にかきこみましょう。

お好みで山椒を散らすと更に美味しくいただけますよ。

どじょうの甘露煮

どじょうの甘露煮

川魚や淡水魚は甘露煮にするとおいしくいただくことができます。

骨が柔らかくなるまでしっか煮込めば、ご飯のおかずとしてもビールの肴としても最高です。

甘露煮は日持ちするので、どじょうがたくさん手に入ったときには甘露煮にして保存するのもいいかもしれませんね。

どじょうの味噌汁

一般的などじょう鍋は醤油ベースですが、味噌ベースでいただくどじょうの味噌汁もおすすめの食べ方です。

味噌は臭みを取る効果がありますので、魚の臭みや生臭さが苦手な女性やお子様でも、美味しくいただくことができます。

江戸甘味噌を使ってお味噌汁を作るのがお江戸の流儀とのことですよ。

普段ご家庭でお使いの味噌で問題ないですが、江戸甘味噌で作ったどじょうの味噌汁は〆のご飯が格別ですので、ぜひみなさんも試してみてください。

どじょうの食べ方まとめ

どじょう

ということで、どじょうの泥抜き、下処理の方法、そしてどじょうの食べ方やどじょう料理をご紹介させていただきました。

栄養満点で最高に美味しい食材のどじょうをみなさんも食べたくなったことでしょう。

最近ではあまり売っているところを見かけなくなりましたが、もしもスーパーや鮮魚店で活どじょうを見つけた際にはどじょう料理を食べてみてくださいね。

関東圏には昔ながらのどじょう料理を食べれるお店も何店舗かあります。

お値段は高めかもしれませんが、そちらもぜひ楽しんでいただければ幸いです。

飼育・鑑賞用のどじょうはペットショップだけでなく、Amazonでも購入できます。

用意に飼育することが可能なので、食べるのはちょっと……という方もペットとして可愛がってみるのはいかがでしょうか?